レポジトリーで見られた披裂軟骨の病変

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こんにちは。

今回は、雪が降り始めました日高からお送りいたします。

 

 

レポジトリーで、まれに披裂軟骨の病変がみられることがあります。

 

 

右披裂軟骨に潰瘍がみられます(矢印)。

鼻腔に膿性鼻汁がみられましたので、抗生物質の経口投与を行いました。

 

 

約2ヶ月後の検査では、潰瘍は小さくなっていました(矢印)。

 

 

 

 

こちらは、左右披裂軟骨に潰瘍がみられます(矢印)。

この症例では、抗生物質と抗炎症剤の経口投与と抗生物質の吸入を行いました。

 

 

約2週間後の検査では、潰瘍がみられなくなっていました(矢印)。

 

 

さらに1週間後の検査でも潰瘍はみられませんでした。

 

 

 

2003年のEquine Vet Jで発表されたKellyらの論文では

このような披裂軟骨の粘膜病変は 0.63%の1歳馬でみられたと報告しています。

 

潰瘍ができていた19頭のうち、フォローアップできなかった1頭を除く

 

18頭は消炎剤と抗生剤で治療を行い

 

15頭は合併症もなく、治癒

 

2頭は潰瘍から肉芽腫に進行

 

1頭は潰瘍から肉芽腫、披裂軟骨炎になったそうです。

 

 

 

市場レポジトリー撮影時に披裂軟骨の潰瘍がみられた場合は

積極的に治療をしていきたいです。

 

 

 

そんな我が診療所に ついにやってきました。

ポータブルの吸入器です。

 

動作確認をしましたが、動作音もすごく静かでした。

 

 

 

 

 

 

UK

今年度の2歳馬、1歳馬セールが終了しました

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北海道は朝夕だけでなく、日中も寒くなって参りました。

 

去る10月18日、19日に北海道市場でオータムセールが開催され、

今年度の2歳馬、1歳馬のセールが終了しました。

 

 

カワタ エクワイン プラクティス日高では、

 

トレーニングセール(2歳馬) 36頭

 

セレクトセール(1歳馬) 10頭

 

セレクションセール(1歳馬) 20頭

 

サマーセール(1歳馬) 212頭

 

セプテンバーセール(1歳馬) 56頭

 

オータムセール(1歳馬) 75頭

(うち他セールからの追加上場で内視鏡のみ39頭)

 

延べ409頭のレポジトリー撮影をさせていただきました。

 

 

たくさんのご依頼をいただき、本当にありがとうございました。

 

3月末から10月初旬まで撮影がありましたが、

今となっては、あっという間でした。

 

今年は夏の終りにハエが多かったように思います。

 

 

来期もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

UK

 

レントゲンからもわかる肢軸

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北海道は朝夕が少し涼しくなってきました。

しかしまだ日中は暑いです。

 

日高ではまだまだレポジトリー撮影が続いています。

 

いろんな肢の馬たちのレントゲンを撮っていると

繋がゆるくて撮りにくいなぁ とか

関節面が抜きにくいなぁ とか あります。

 

そんな私が、最近気になっているのが、手根骨の配列の反りです。

 

レントゲンの読影をしていて、手根骨の配列が反っている馬がおり、

実馬をみて、(前)膝が反っていたり、そうでもなく見えたり…

 

最近教わったばかりなのですが、レントゲンの方がより正確なのだそうです。

左は手根骨の配列に反りがみられます。

実馬も少し凹膝でした。

 

馬をみて、おや?と思ったら、レントゲンをみてみる。

レントゲンをみていて、おや?と思ったら実馬をみる。

 

両方大事だなと思います。

 

 

さて、今年はハエが多いように思います。

黒い点々はハエです。

 

鎮静剤を使用していても、馬にとってハエの煩わしさは消えないようです。

 

ハエを気にした馬に蹴られちゃった左手は

きれいになってきましたよ。

 

そして、往診先の牧場で近くまできたエゾ鹿。

北海道日高の風景です。

 

 

UK

 

レポジトリーの仕事

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今はセリの時期なので、

日高ではレポジトリーをとる機会が多いです。

 

今回はレポジトリーの仕事を紹介します。

 

レポジトリーでは、

上部気道内視鏡動画撮影と

四肢レントゲン写真撮影(34-36枚)を行います。

 

 

内視鏡は右の鼻から入れ、

喉頭蓋や披裂軟骨の開閉が

しっかり見える部分にカメラを位置させます。

 

鼻にカメラの管を入れるのは、

馬は嫌がるので配慮が必要です。

 

内視鏡で撮影した咽喉頭の写真です。

 

 

レントゲンの撮影箇所は、

前肢は腕節3方向と球節4方向

後肢は膝関節3-4方向と飛節3方向、球節4方向です。

 

撮影方向の一例として左腕節、

外内方向だと下の写真のようになります。

 

それぞれの部位や方向で確認したい部分があるので、

その部分が明瞭に見えるように撮影を心掛けます。

 

 

 

この前フォトラリーポイントを見つけたので、

写真を取りました。

 

馬は写っていませんが

日高の良い景色がとれました!

 

UR

 

HBAトレーニングセール2020のレポジトリー撮影

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3月28日からHBAトレーニングセール2020のレポジトリー撮影期間が始まります。

ただいま撮影のご予約を受け付けております。

01456−7−8523 までお電話ください。

レポジトリー撮影期間は3月28日〜4月30日です。

 

レポジトリー資料は例年通り

・上部気道内視鏡検査

・四肢レントゲン検査(基本22枚:飛節を除く四肢関節、任意提出の後膝8枚)

となっております。

 

 

今年のトレーニングセールは、例年より1週間ほど開催時期が早いです。

セレクトセール以降は例年より1週間ほど開催時期が遅くなります。

 

もうすぐレポジトリー撮影の日々が始まります。

 

 

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プレレポジトリー実施中

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当診療所では、現在、1歳馬のプレレポジトリーを実施しています。

詳細については こちら をごらん下さい。

 

プレレポジトリーを行うことで、外見上ではわからない疾患がみつかることがあります。

 

例えば

 

喉頭蓋下嚢胞

胎児期の発生過程の異常によって、喉頭蓋の下に嚢胞ができた状態です。

大きいものですと、嚥下(飲み込み)が困難になり、誤嚥性肺炎を起こす可能性があります。

内視鏡下での手術で切除でき、予後は良好とされています。

 

 

離断性骨軟骨症(OCD)

発育の過程で関節軟骨に壊死がおこり、骨軟骨片が剥離した状態です。

発症しやすい関節、骨の部位は以下の通りです。

 

・飛節:脛骨中間稜、距骨外側滑車、脛骨内側顆、距骨内側滑車

・球節:第3中手(足)骨遠位背側、第1指(趾)骨近位掌(底)側、第1指(趾)骨近位背側

 *カッコ内は後肢での名称

・膝関節:大腿骨外側滑車稜、大腿骨内側滑車稜、膝蓋骨

・肩関節:上腕骨・肩甲骨関節窩

 (ただし、肩関節はレポジトリーで撮影されない部位で、ポータブルでは撮影は難しいです。)

 

通常、関節液の増量による腫れに気が付き、レントゲン検査を行う場合が多いのですが、

腫れなど症状がなく、レポジトリーでみつかることも多いです。

(逆に症状があるのに、レントゲン所見がみられないこともあります。)

 

一般的に腫れや跛行などの症状がなければ、手術をしなくても競走能力に大きな影響を与える

可能性は低いですので、症状があれば手術を検討します。

 

とくに飛節のOCDは術後の予後も良いとされていますので、

市場に出すために、症状がなくとも手術を選択することもあります。

 

 

今年の市場日程はすでに決定・公表されています(こちら)。

 

市場に向けての準備のために、プレレポジトリーを活用していただけたらと思います。

また、各市場レポジトリー検査も行っておりますので、お問合せ下さい。

 

ご連絡はカワタ エクワイン プラクティス 日高まで

Tel:01456−7−8523

E-mail:info@kawata-ep.com

 

 

 

ウォブラー症候群の検査方法を書くと言ったのに…

変更して申し訳ありません。

 

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