なんで今頃?

Posted on Posted in LATEST NEWS (Blog)

今日は

栗東も本格的な秋になりました。

秋空にはコントレイル(飛行機雲)がよく映えます。

でもこの写真のコントレイルは上空の湿度が高いことを示唆しています。

 

 

そして栗東の朝夕は冷え込んできましたが、天気の良い午前中は太陽の動きとともに気温が一気に上がります。

やっぱり日光ってあったかい。

そして、なぜかこの時期に太陽の動きとともに動きだす奴・・・何故今頃?

 

これはお手入れ中のドマーニ先生。

写真では分かりづらいのですが、肢にまとわりつくアイツ(矢印の先に居ます)にご立腹です。

 

すばしっこい奴ですが、やっと捕まえました。

 

 

「サシバエ」です。見た目もそうだし、名前にも「ハエ」と付きますが、

一般的に生ゴミ等にたかるハエとは違い、サシバエは吸血します。

 

 

矢印で指した所が俗に言われる「口」で、これを動物の皮膚に刺して吸血します。

実際刺されてみると、結構痛い。寝てても刺されたら目が覚めます。

 

資料によると、雌雄とも1日2回吸血するそうで、彼らにとっては通常の食事になるようです。

同じ吸血昆虫である蚊は、雌が卵を産むために吸血するのと随分様子が違うようです。

 

サシバエが活動する最適温度は20〜25℃位、なので夏場のお昼は暑すぎてほとんど活動しないようです。

 

 

 

そして、牧場内パトロール中に不審なモノを発見したメッシ。

それはガス抜き中の殺虫剤です。あとでちゃんと片付けるので、お願いだから見逃してください。

 

YK

今年度の2歳馬、1歳馬セールが終了しました

Posted on Posted in c. レポジトリー, LATEST NEWS (Blog), 馬の獣医 Kawata Equine Practice

北海道は朝夕だけでなく、日中も寒くなって参りました。

 

去る10月18日、19日に北海道市場でオータムセールが開催され、

今年度の2歳馬、1歳馬のセールが終了しました。

 

 

カワタ エクワイン プラクティス日高では、

 

トレーニングセール(2歳馬) 36頭

 

セレクトセール(1歳馬) 9頭

 

セレクションセール(1歳馬) 20頭

 

サマーセール(1歳馬) 212頭

 

セプテンバーセール(1歳馬) 56頭

 

オータムセール(1歳馬) 75頭

(うち他セールからの追加上場で内視鏡のみ39頭)

 

延べ408頭のレポジトリー撮影をさせていただきました。

 

 

たくさんのご依頼をいただき、本当にありがとうございました。

 

3月末から10月初旬まで撮影がありましたが、

今となっては、あっという間でした。

 

今年は夏の終りにハエが多かったように思います。

 

 

来期もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

UK

 

血清点眼液

Posted on Posted in LATEST NEWS (Blog)

こんにちは

栗東も空の色が深い青色になってきました。そろそろ秋が来た言っても良いでしょうか。

写真の空に浮かんでいる雲は「巻雲」と言って、雲の中では一番高高度で作られるそうです。空も夏のモクモクとした雲から秋の雲へと変化しているようです。

 

 

せっかく過ごしやすい季節になったというのに、なぜか眼をケガする馬が連続で数頭。重なる時は重なるものの様です。

 

その中で、角膜の損傷が大きい馬に血清点眼液を投与することになりました。

血清点眼液は、名前の通り、馬の血液から血清を分離して作られます。
血清にはフィブロネクチンやインターロイキン-6などが含まれており、角膜のこれ以上の損傷を防ぎ、治癒を早める効果が期待されます。

 

今回は、ドマーニ先生に血を分けてもらいました。

一見すると、必要以上に採血したのではないか、と思います。しかしながら、実際に血液を静置、遠心分離して採取できた血清は1本の試験管(約7ml)から、これくらい。

思った以上に血球成分とフィブリン塊が存在するため、分離される血清は少なかったです。

 

この血清を抗菌点眼薬で希釈して使用します。
出来上がりはこんな感じ。

 

この点眼液は、血液を使用しているため、雑菌が繁殖しやすく長期保存ができないのが難点となりますが、取り扱いに注意すれば効果が期待できると思われます。

 

ところでこの時季のメイちゃんはというと、昼前の放牧にむけて朝は体力を温存中?

 

 

Yk

輸送熱について

Posted on Posted in d. 競走馬のセリについて, LATEST NEWS (Blog)

秋の訪れを感じ、少し肌寒い季節になってきました。

今回は輸送熱について記載していきます。

競走馬において、輸送はレースに出走することや牧場へ放牧する際の手段として用いられます。

輸送が馬に与える影響は小さいものではありません。

馬によっては輸送熱という疾病を発症し、

原因は輸送のストレスによる免疫の低下が挙げられます。

また、他の原因としては輸送環境の悪化が挙げられ、ボロや敷き藁を適切に処理することは重要であり、休憩を4時間おきに入れることは予防の1つと言えます。

治療としては、原因細菌(主要原因菌:レンサ球菌 )の除去が必要です。


https://ja.wikipedia.org/wiki/レンサ球菌より

そのため、レンサ球菌に効果があるとされるセファロチンナトリウム(商品名:コアキシン)の静脈内投与が挙げられます。

炎症マーカーであるSAAを測定しながら、細菌感染を早めに治療していくことが大切です。

輸送熱は日和見感染(健康時には害のないような弱い細菌や真菌、ウイルスなどにより感染し、症状がでること。)が原因のため、

適切な予防を実施し、競走馬に出来るだけ早く活躍して欲しいと考えています!!

話は変わりますが、2021年10月18日〜19日にオータムセールが開催されます。

弊社は獣医検査を実施しておりますので、是非是非お問い合わせくださいませ。

それではまた次回に。

K

種子骨靭帯炎

Posted on Posted in b. 診療について, LATEST NEWS (Blog)

種子骨靭帯炎という疾病があります。
 
浅屈腱炎ほど大きな話題にならず、それほど症例数も多くはない印象ですが、それでもたまに見かけます。
 
 
馬に限らず肢はとても複雑な構造をしています。炎症のよくみられる「曲種子骨靭帯」と「直種子骨靭帯」は、この部分です。
 

 
(Color Atlas of Veterinary Anatomy volume 2 The Horse/Raymond R.Ashdown & Stanley H.Done ※一部修正(赤枠を挿入))
 
 
どちらも近位種子骨に始まり、それぞれ第一指骨、第二指骨に終止します。
 
 
これが炎症を起こすと、繋が腫脹し、熱感や圧痛を引き起こします。程度によっては跛行もみられます。
 
今回、おそらく種子骨靭帯炎だろう、ということでエコー検査を依頼されました。
 

 
直種子骨靭帯に炎症がみられます。
 
 
この馬は出走後に繋に腫脹や圧痛がみられ、しばらく調整していましたが、今回休養のため放牧に出されました。
 
発症時期などはっきりせず、検査時に繋には熱感・腫脹・圧痛がみられました。跛行はみられません。
 
そのためしばらくはパドック放牧→ウォーキングマシンなどの軽めの運動から、数か月のリハビリを行うことになると思われます。
 
 
 
ちなみに、同じ繋の腫脹でも、
 

 
 
こちらは浅屈腱周囲の、腱鞘液の増量が原因です。
 
腱鞘の内部に、フィブリンが増生しているのが分かります。
 
こちらは圧痛など無く、跛行もしていません。詳細は不明ですが、かなり前から腫脹はしているとのこと。
 
そのため休養などはせず、様子を見ながら調教し、レースに出走していくことになります。
 
 
 
 
このように、外から見て同じ部分が腫脹していても、病変部位や原因は多岐にわたります。
 
 
あまり見ることのない症例でも、正確な触診・検査ができるよう、注意をして診療していきます。
 
 
 
 
 
N
 

セプテンバーセール

Posted on Posted in d. 競走馬のセリについて, LATEST NEWS (Blog)

 

今週の9月21日と9月22日に、

セプテンバーセールが開催されました。

 

 

 

セプテンバーセールは2019年度に新設された、

サラブレッド1歳市場で、

今年で3回目の開催でした。

 

今回のセリでは、

シルバーステート産駒が人気な様子でした。

市場取引馬の今後の活躍に注目ですね!

 

 

カワタ エクワイン プラクティスでは、セリ会場にて

レポジトリーの評価 および 馬体チェックによる “獣医検査”を実施しています。

 

馬体チェックでは、

4方向から馬体をみて、常歩で歩くところまでをみています。

 

今回は私にとって3回目のセリ業務でした。

 

限られた時間で馬をみて、

情報を得るのは難しいですが、

色々な馬を見て勉強しているうちに、

気づくことが増えてきました。

 

 

 

北海道は朝晩と冷える時期になってきました。

みなさんも体調に気をつけて、お過ごしください。

 

 

 

UR