トレーニングセール

Posted on Posted in d. 競走馬のセリについて, LATEST NEWS (Blog)

はじめまして、今年4月に入社したURです。

 

獣医になって1ヶ月でまだわからないことが多いですが、がんばります。

よろしくお願いいたします。

 

さて、先週は札幌競馬場で開催されたトレーニングセールに行ってきました。

 

私たちの仕事は、

依頼があった馬を厩舎で見て、コンフォメーションを確認することでした。

 

コンフォメーションとは馬のバランスや骨格構造のことです。

 

肢勢が悪い馬はケガを引き起こしやすくなるリスクがあり、

コンフォメーションは馬を選ぶ際に重要な要素のひとつです。

 

 

今回は約60頭の馬を見て、

コンフォメーションを見る経験を積むことができました。

 

写真でコンフォメーションを見る練習はしていましたが、

会場で馬を見ると正しく判断ができないこともありました。

 

判断の正確性を上げて、左右差や全体のバランスについても見れるようにしていきたいです。

 

普段から馬を見る場面で、よく馬を見て練習していこうと思いました。

 

 

 

肢勢異常は色々あるのですが、ひとつを紹介したいと思います。

 

前肢の異常のひとつにオフセットというものがあります。

 

オフセットとは管骨が橈骨の真下からではなく、

やや外側よりから下に伸びている肢勢のことです。

(ADAMS AND STASHAK’S LAMENESS IN HORSES 6th Edition Gary, M. Baxter, p.87)

 

 

そして、オフセットの馬は管骨瘤になりやすいと言われています。

(ADAMS AND STASHAK’S LAMENESS IN HORSES 6th Edition Gary, M. Baxter, p.638)

 

管骨瘤は第二、第三中手骨間にある骨間靱帯の損傷が原因で、

骨間靱帯結合部分から6-7㎝下の部分に骨増生が現れる病気です。

 

手根骨に力が加わると、第二中手骨が遠位に押しだされ、

骨間靱帯に負荷がかかることが原因であると考えられています。

 

 

第二中手骨は第二手根骨、第三手根骨と関節しています。

 

オフセットの馬は第二中手骨と第三手根骨の関節面が広くなり、

第二中手骨へ加わる力が大きくなります。

 

第二中手骨へ加わる力の増大が、管骨瘤と関係していると考えられます。

 

 

 

トレーニングセールではレポジトリー資料(四肢レントゲン画像と上部気道内視鏡動画)が公開されていました。

 

中には私がレポジトリー検査に参加した馬もいました。

 

これからセリが続く時期なので、

レポジトリー検査でもできることを増やしていきたいです。

 

 

UR