喉頭片麻痺について②

喉頭片麻痺について②

前回の “喉頭片麻痺について①”  では正常な画像を用いて、記載していきましたが、
 
今回は異常な画像を用いて、検査や治療についても記載していきます。
 
 
まず、検査としては内視鏡検査を実施し、Havemeyer グレーディングシステムを用いて、評価をしています。
 
 
グレード1  左右同調、左右対称、完全な外転が可能で維持される
 
グレード2a  短時間の不同調があるが、完全な外転が可能で維持される
 
グレード2b  左右不対称を認めるが、完全な外転が可能で維持される
 
グレード3a  左右不同調かつ/あるいは左右不対称で、完全な外転が見られるが、維持できない
 
グレード3b  外転筋が衰えており、左右不対称、完全な外転が起こることがない
 
グレード3c  外転筋が重度に衰えているが、僅かに動き、左右不対称、完全な外転が起こることがない
 
グレード4  披裂軟骨と声門ヒダは完全に麻痺して動かない
 
 
というように上記の7段階のグレードで評価します。
 
そして、下の写真が喉頭片麻痺の馬です(ぼやけていてすみません)。
 

 
上記のグレード分けとしてはGrade3bと判断しました。
 
左の披裂軟骨小角突起(矢印)が右側に比べて、全開していないことがわかります。
 
治療としては外科手術が可能で喉頭形成術(tie back)が実施され、また、声帯及び声嚢切除術の併用も行われています。
 
通常、最も多く認められる術後合併症は慢性の咳嗽です。
 
これは手術で気管が開いたままの状態になるため、食渣が入り込み、慢性気管炎を引き起こすことによるものです。
 
術後50%~60%の馬で呼吸時雑音がほとんど消失するか、もしくは明らかな消失が認め、大部分の馬において気流が改善されます。
 
2回に分けて記載した喉頭片麻痺ですが、他にも喉頭部、咽頭部での疾患はありますのでまたブログにしていければと思います。
 
それではまた!!
 
K

コメントは受け付けていません。