臍ヘルニア

臍ヘルニア

 
「お手入れ中、腹部に瘤のようなものを発見しました。」
と言われ、診たものがこちら。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
軟部組織のような感触の瘤が確認できました。
 
奥に押してみると、少し嫌がる様子。
サイズは、おおよそ5cm×5cm。
そして、腹腔内と瘤の間には数cmのヘルニア輪(亀裂)が確認されました。
 
 
この症例は、“臍ヘルニア”と考えられます。
 
 
 
臍ヘルニアとは、
閉じきらなかった臍輪に脂肪や小腸などの臓器が迷入し腹腔外に突出する疾患で、
主に新生馬に見られます。
 
原因として出生時の臍帯の損傷や過剰捻転などが挙げられます。
 
ヘルニア輪が5cm以下のヘルニアは自然に退縮することが多いとされていますが
腹腔に戻らない場合、ゴムリングの装着による整復などが推奨されます。
 
 
ヘルニア輪が5cm以上の場合は外科手術適応となり、
硬化や圧痛、疝痛 等が見られる場合は小腸の絞扼の可能性が示唆され緊急手術が必要となることがあります。
 
 
新生児に多いとされている臍ヘルニアですが、この症例は2歳齡であり自然退縮しなかったものだと思われます。
 
今回は、硬化や痛みがないこと、拡大の徴候がないことから様子見ということになりました。
今後、疼痛などの症状が見られた場合、外科も適応となると考えられます。
 
 
少し珍しい症例と出会った日となりました。
 
最近、歩いているとふと金木犀の香りがします。
本格的な秋になって参りました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
そろそろ紅葉が楽しみな季節ですね。
 
 
Y

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