診断麻酔〜Low-4-point ブロック〜

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暑い日々が続いていますね。

 

 

新型コロナウイルスによる感染が拡大しているため、皆さんお気をつけください。

 

 

今回は診断麻酔について記載していきます!!

 

 

診断麻酔は、跛行診断の実施にあたって、肢のどこに痛みがあるかを判断するために実施されます。

 

 

診断麻酔の方法として、

 

神経の周辺に局所麻酔薬を注射して、その神経の分布領域を麻痺させて疼痛の状態を検査する神経ブロックや

 

関節腔内に局所麻酔薬を注入して疼痛の消失状態検査する関節ブロック

があります。

 

 

診断麻酔は立位で行い、局所の消毒後、適切な針や薬剤を使って実施します。

 

 

薬剤を注入後、時間を置き、歩様の改善が見られるかを確認します。

 

 

歩様の改善が見られる場合は麻酔をかけた部分に痛みを感じ、跛行していると診断できます。

 

 

関節内に投与する際は感染のリスクを考え、消毒をより適切に行う必要があります。

 

 

今回は診断麻酔の中でも、 Low-4-point(下部掌側及び掌側中手神経)ブロックについてです。

 

 

この診断麻酔では内側及び外側掌側神経、内側及び外側掌側中手神経の4箇所を麻酔し、球節より下部の無痛化する方法です。

 

 

掌側神経は繋靭帯と深指屈腱の間に形成される溝に位置していて、針を刺し薬剤を注入します。

 

 

遠位すぎると腱鞘が位置しているため、感染リスクを考え、管骨の真ん中寄りに針を刺します。

 

 

また、掌側中手神経は第3中手骨の軸に沿って深部を通過し副管骨の先端で表層にあらわれます。

 

解剖をイメージし実施することが重要です。

馬臨床学 緑書房 P116,図5-5

 

馬の運動器疾患は診る機会が多いので、四肢の解剖は特に重要となります。

 

 

話は変わりますが、セプテンバーセールが2021年9月21日〜22日に開催されます。

 

 

弊社はセリにおける獣医検査業務を実施しております。

 

こちらの方もよろしくお願いいたします。

 

 

K

 

セレクトセール

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梅雨で、蒸し暑い時期が続いていますが、美味しいものを食べて体力つけましょう!!

 

 

7月12日〜13日に セレクトセールが実施され、

 

1歳馬、当歳馬合わせて400頭以上のセリが行われました。

 

セレクトセール の上場馬の選定は

 

実馬検査を行い、馬体と血統基準を参考に決定されます。

 

 

選び抜かれた馬のセリということもあり、今年も高額な取引が行われ、

 

2日間のセリで史上最高売上の225億円超と、大盛況となりました。

 

 

また、今年はディープインパクト産駒の最終世代の上場ということで注目され、

3億円で取引された馬もいて、期待を裏切らない形でした。

 

 

私たち獣医師はセリにて、

 

事前に提出されているレポジトリー検査(内視鏡検査およびレントゲン検査)の読影 etc を実施しています。

 

 

また、安心して馬を購入していただけるようセリ会場にてそれぞれの馬の個体評価も行なっています。

 

 

 

国内のセリにおいて、レポジトリー検査の提出が一般化され、

安心して馬を購入できる環境が整ってきていることは喜ばしいことです。

 

 

これから夏にかけて、セレクションセールやサマーセールなどのセリも行われますが、

 

注目していきたいと思います。

 

K

トレーニングセール

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はじめまして、今年4月に入社したURです。

 

獣医になって1ヶ月でまだわからないことが多いですが、がんばります。

よろしくお願いいたします。

 

さて、先週は札幌競馬場で開催されたトレーニングセールに行ってきました。

 

私たちの仕事は、

依頼があった馬を厩舎で見て、コンフォメーションを確認することでした。

 

コンフォメーションとは馬のバランスや骨格構造のことです。

 

肢勢が悪い馬はケガを引き起こしやすくなるリスクがあり、

コンフォメーションは馬を選ぶ際に重要な要素のひとつです。

 

 

今回は約60頭の馬を見て、

コンフォメーションを見る経験を積むことができました。

 

写真でコンフォメーションを見る練習はしていましたが、

会場で馬を見ると正しく判断ができないこともありました。

 

判断の正確性を上げて、左右差や全体のバランスについても見れるようにしていきたいです。

 

普段から馬を見る場面で、よく馬を見て練習していこうと思いました。

 

 

 

肢勢異常は色々あるのですが、ひとつを紹介したいと思います。

 

前肢の異常のひとつにオフセットというものがあります。

 

オフセットとは管骨が橈骨の真下からではなく、

やや外側よりから下に伸びている肢勢のことです。

(ADAMS AND STASHAK’S LAMENESS IN HORSES 6th Edition Gary, M. Baxter, p.87)

 

 

そして、オフセットの馬は管骨瘤になりやすいと言われています。

(ADAMS AND STASHAK’S LAMENESS IN HORSES 6th Edition Gary, M. Baxter, p.638)

 

管骨瘤は第二、第三中手骨間にある骨間靱帯の損傷が原因で、

骨間靱帯結合部分から6-7㎝下の部分に骨増生が現れる病気です。

 

手根骨に力が加わると、第二中手骨が遠位に押しだされ、

骨間靱帯に負荷がかかることが原因であると考えられています。

 

 

第二中手骨は第二手根骨、第三手根骨と関節しています。

 

オフセットの馬は第二中手骨と第三手根骨の関節面が広くなり、

第二中手骨へ加わる力が大きくなります。

 

第二中手骨へ加わる力の増大が、管骨瘤と関係していると考えられます。

 

 

 

トレーニングセールではレポジトリー資料(四肢レントゲン画像と上部気道内視鏡動画)が公開されていました。

 

中には私がレポジトリー検査に参加した馬もいました。

 

これからセリが続く時期なので、

レポジトリー検査でもできることを増やしていきたいです。

 

 

UR

 

プレレポジトリー実施中

Posted on Posted in a. 会社案内, c. レポジトリー, d. 競走馬のセリについて, LATEST NEWS (Blog), 馬の獣医 Kawata Equine Practice

当診療所では、現在、1歳馬のプレレポジトリーを実施しています。

詳細については こちら をごらん下さい。

 

プレレポジトリーを行うことで、外見上ではわからない疾患がみつかることがあります。

 

例えば

 

喉頭蓋下嚢胞

胎児期の発生過程の異常によって、喉頭蓋の下に嚢胞ができた状態です。

大きいものですと、嚥下(飲み込み)が困難になり、誤嚥性肺炎を起こす可能性があります。

内視鏡下での手術で切除でき、予後は良好とされています。

 

 

離断性骨軟骨症(OCD)

発育の過程で関節軟骨に壊死がおこり、骨軟骨片が剥離した状態です。

発症しやすい関節、骨の部位は以下の通りです。

 

・飛節:脛骨中間稜、距骨外側滑車、脛骨内側顆、距骨内側滑車

・球節:第3中手(足)骨遠位背側、第1指(趾)骨近位掌(底)側、第1指(趾)骨近位背側

 *カッコ内は後肢での名称

・膝関節:大腿骨外側滑車稜、大腿骨内側滑車稜、膝蓋骨

・肩関節:上腕骨・肩甲骨関節窩

 (ただし、肩関節はレポジトリーで撮影されない部位で、ポータブルでは撮影は難しいです。)

 

通常、関節液の増量による腫れに気が付き、レントゲン検査を行う場合が多いのですが、

腫れなど症状がなく、レポジトリーでみつかることも多いです。

(逆に症状があるのに、レントゲン所見がみられないこともあります。)

 

一般的に腫れや跛行などの症状がなければ、手術をしなくても競走能力に大きな影響を与える

可能性は低いですので、症状があれば手術を検討します。

 

とくに飛節のOCDは術後の予後も良いとされていますので、

市場に出すために、症状がなくとも手術を選択することもあります。

 

 

今年の市場日程はすでに決定・公表されています(こちら)。

 

市場に向けての準備のために、プレレポジトリーを活用していただけたらと思います。

また、各市場レポジトリー検査も行っておりますので、お問合せ下さい。

 

ご連絡はカワタ エクワイン プラクティス 日高まで

Tel:01456−7−8523

E-mail:info@kawata-ep.com

 

 

 

ウォブラー症候群の検査方法を書くと言ったのに…

変更して申し訳ありません。

 

U

 

2019年トレーニングセール

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こんにちは。

令和初のトレーニングセールでした。


札幌は快晴で、セリ当日は雨予報でしたがポツポツと降ることがあってもくもりでどうにかもってくれてよかったですね。

セリ期間中は調教やコンフォメーション、レポジトリーのチェック等を行っていました。

今年もこのセリから活躍馬が出ることを心待ちにしております。
今週はダービーもあるので応援あるのみ!

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セリ期間中のお弁当
海鮮のちらし寿司でとても美味しかったです。
ハイクオリティー!

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2019トレーニングセール・レポジトリー検査のお知らせ

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2019トレーニングセールのレポジトリー検査を 受付けています。

 

レポジトリー期間: 4月 6日 ~ 5月 9日

検査の詳細については、こちらでご確認ください。

 

【ご予約・お問い合わせ先】

カワタ エクワイン プラクティス 日高

TEL: 01456-7-8523 / FAX: 01456-7-8524

E-mail: info@kawata-ep.com