青い目

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サラブレッドでも

たまに目が青い馬に出会うことがあります。

 

(写真はイメージ画像)

 

個人的には

「綺麗!良いもの見れた!」

とまじまじと見入ってしまいますが、

 

そういう馬については 牧場の方からは

「目が青いと、目が悪かったり、目の病気になりやすいの?」

と聞かれることがあります。

 

解剖学的には 虹彩という部分の色素の量と、

レイリー散乱という光の散乱によって、

目が青く見えます。

 

ちなみに 空が青いのも

同じくレイリー散乱によるものだそうです。

 

馬の目が青くても、

 

視覚への影響や

 

白内障・ぶどう膜炎など

眼球自体の疾患の発生への影響は、

 

無いとされています。

 

 

ただし まぶたの色がピンクの場合は、注意が必要です。

 

佐目毛や その他品種など

色素が薄い馬などもそうですが、

 

目が青い馬は まぶたの色素も薄くなることがあり、

 

このように

まぶたの色素が薄くピンク色をしているような場合、

扁平上皮癌の発生率が高くなるそうです。

 

 

放牧する際 フライマスクをつけたり、

放牧する時間帯に注意するなど、

紫外線対策をすると良いでしょう。

 

S

 

企業説明会

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先日 東京農工大学の

合同就職説明会に参加させていただきました。




今回は公務員・産業動物・食品衛生を対象としたもので、

当日学年問わず学生さんが多数参加され、

大変賑わいました。


今後も各大学の企業説明会に参加予定です。


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つきましては

来週 酪農学園大学 で開催される

“学内農業団体合同説明会” に参加いたします。


日時: 2019年5月8日水 13:00-15:50
場所:  中央館2F学生ホール



興味のある方、是非ご参加下さい!

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どの大学でも馬の臨床に進む学生は

1学年あたり1-2人しかいないそうです。



それは私が学生だった10年程前と比べても

大きく変化はありませんが、



とにかく今 馬業界は人手不足!



現在働いている獣医師もこれから先

どんどん高齢化していく中で、



企業・団体側としても学生さん達に”働きたい!”

と思ってもらえるような環境整備をしたり、



そもそも学生さん達に知ってもらえるように、

存在をアピールするような努力しているところです。



実習を希望してくる学生さんの中には

「馬のことよく知らないんですけど…。」

と申し訳なさそうに言ってくる学生さんが

少なからずいますが、



単純に

馬や馬の業界に興味があるという動機があれば

十分ではないかと私は思います。



ためらわずに

まずは連絡してみる・実習に参加してみるなど、

一歩踏み出してみたら 見えてくるものがあるかもしれません。



カワタエクワインプラクティスでは

随時 実習受入中です!!

(詳細はこちら)


じんましん

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ご無沙汰の北海道日高から、蕁麻疹(じんましん)についての話題をお届けします。

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蕁麻疹は、大小様々な大きさで、表面が平らな発疹です。

発疹同士がくっついて、大きくなることもあります。

顔全体が浮腫んだり、発熱、呼吸困難など、重症になることもあります。

 

抗原抗体反応により末梢毛細血管の透過性亢進がおこり、

血漿が組織内へ流出するために生じる、アレルギー性疾患です。

 

発生・治癒ともに急性で、一過性ですが、慢性になることもあります。

 

原因は、草や虫、ホコリ、飼料、薬などの刺激、気温の急変など。

その他、感染症や胃腸の変調などの体調不良時、

ストレスがかかっているときにも起こりやすいです。

 

治療は、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤を使用します。

胃腸を整えるために整腸剤をあげることもあります。

 

原因物質の除去が、第一になりますが、

馬などの動物の場合、難しいこともあります。

 

馬房や放牧地、飼料や敷料を変えてみたりしますが、

全てを取り除くことは出来ません。

 

この症例は、全身にポツポツと蕁麻疹が発症しました。

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薬で一時的によくなりますが、薬をやめると再発し、それの繰り返しでした。

 

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最初は後肢だけでしたので、何かに接触したためと考え、

馬房を変えてみましたが効果がありませんでした。

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そのうち、少し強い運動をした翌日に蕁麻疹がでることがわかり、

そのストレスによるものではないかと考えられました。

 

しかし、競走馬ですから、運動を全くしないわけにもいきません。

 

整腸剤、抗ヒスタミン剤を治療開始から3ヶ月近く続けて、

ようやく薬をやめても蕁麻疹がでなくなりました。

 

すぐに治るものがほとんどですが、

長期治療が必要だった蕁麻疹でした。

 

U

クッシング病(下垂体中葉機能不全 PPID)-その1-

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育成馬や現役競走馬の診療では

約8割が運動器疾患とされていますが、

今日はそれ以外のお話。

 

クッシング

 

この写真の馬は

「ほんの少量だけど 鼻血が出た、元気も無い。

体調が良く無いようなので、ちょっと見て欲しい」

と相談を受けた24歳 サラ乗馬。

 

一年中 全身の毛がモコモコ状態、

年齢もあるかもしれませんが 筋肉も落ちてきており、

また蹄の状態もあまり良くありませんでした。

 

種々検査を行い、

最終的にはデキサメタゾン抑制試験で

クッシング病と診断しました。

(3月検査, postコルチゾール値:1.4μg/dl)

 

 

犬などで多く見られるクッシング症候群は

(獣医学生なら 必ず勉強するいわば王道の疾患ですが)

この疾患は馬でも見られます。

 

これは副腎からのコルチゾールの分泌が増えることによって起こりますが、

 

馬では ほぼ下垂体性のため、クッシング症候群ではなく、

クッシング病 Cushing Disease や

下垂体中葉機能不全 Pituitary Pars Intermedia Dysfunction: PPID

と呼びます。

 

炭水化物の多い食餌や身体的ストレスによって、

ホルモンバランスの不均衡が起こることが要因だそうです。

 

馬の場合の主な症状は多毛、

「多毛の症状だけで クッシング病を疑っても良い」

と書いてある資料もあるくらいです。

 

これは発育期の毛包が

極端に多くなることによって起こります。

 

長くボサボサ被毛で、

また巻き毛状になることもあるそうです。

 

その他の症状は

換毛異常、多飲多尿、体重減少、筋萎縮、腹部下垂、

多汗、蹄葉炎、易感染性、創傷治癒の遅延、繁殖障害など。

 

20歳以上の高齢馬に多く、性差はないとされています。

 

検査方法は、

・ACTH濃度測定

・デキサメタゾン抑制試験

・デキサメタゾン抑制・甲状腺刺激ホルモン複合試験

です。

 

治療や対処法など、続きは次回。

 

 

往診でたまに通る千葉県栗源(くりもと)、

ここはさつまいもの栽培が盛んで

毎年 “いも祭り”が開催されるほどです。

 

この時期のお昼ごはん、

たまに 焼き芋です。

 

いろいろな種類がありますが、

私のおすすめは、シルクスイート!

 

いも

 

S

 

学会参加

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ご無沙汰しているうちに

あっという間に師走に入ってしまいました。

 

今年度ブログ更新が滞りがちでしたが、

またちょこちょこアップしたいと思っておりますので

覗きに来ていただけると嬉しいです。

 

さて毎年この時期に開催される JRA調査研究会・ウマ科学会、

今年は私Sも参加させていただきました。

 

今年の日程的に

AAEPに参加される先生方もいらっしゃったようですが、

実際 参加者も多く大変賑わっていた印象でした!

 

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毎回 とても興味深い発表ばかりで、

新しい知見を増やしたり、

普段自分の行っている診療内容を見つめ直すなど、

貴重な機会だと いつも楽しみに参加しています。

 

ちなみに今回症例検討会では

馬の新生子内科疾患がテーマでした。

 

普段現役競走馬を中心に診療を行っており

繁殖に関する私の経験・知識は

恥ずかしながらゼロなのですが、

 

ご発表された内容はもちろんのこと、

繁殖に携わる諸先生方の思いや姿勢なども垣間見たような気がして、

聴講させていただいて、とても心を打たれました。。。

 

今回の学会の内容に関しては、

社内獣医師間で情報共有のため

これから 報告用まとめ作業に入りたいと思います!!

 

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S

 

 

 

馬鼻肺炎について

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昨日 関東地方ではたくさんの雪が降りました。

 

今日は晴天で すでに雪もだいぶ溶けていますが、

競馬場や牧場では 今日はレースや調教などできない程

馬場状態が悪くなっている模様です。

 

明日からも気温がかなり低いそうです。

 

事故や怪我などないように、また風邪などひかないように、

気をつけないといけませんね!

 

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さて、馬は暑さに比べれば 寒さには強いですが、

それでも寒い時期に人間と同じように 感染症が流行ったりします。

 

特に冬の寒い時期、育成中の2-3歳の若馬では、

馬鼻肺炎と思われる 発熱や鼻水などの呼吸器症状が見られることがあります。

 

これは 人間で言えば 帯状疱疹で有名なヘルペスウィルスの仲間、

ウマヘルペスウィルスの感染が原因となって 発症します。

 

(呼吸器症状の他にも、

妊娠牝馬の流産を引き起こすこともある厄介なウィルスです。)

 

一度 発症してしまうと ウィルスをやっつける薬はないので、

栄養を取らせて休ませるなどして、回復を待つしかありません。

日当たりが良くて暖かい馬房にしてあげるのも、良いかもしれません。

 

発熱は2日位すれば おさまることが多いですが、

体温が40℃を超えるなどして 食欲がなくなったり

ツラそうにしている若馬を見ると、かわいそうですね。。。

 

予防法としては ワクチン接種があり、

12月頃から 月に1度 2-3回の接種が推奨されています。

 

飛沫感染のほか、

鼻ネジ・飼い桶・人間を手指を介して 他の馬にうつる場合もあります。

 

きちんと消毒を行う・感染が疑われる馬の 馬房を隔離するなどして、

感染が広がらないように注意しましょう。

 

 

S