クッシング病(下垂体中葉機能不全 PPID)-その1-

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育成馬や現役競走馬の診療では

約8割が運動器疾患とされていますが、

今日はそれ以外のお話。

 

クッシング

 

この写真の馬は

「ほんの少量だけど 鼻血が出た、元気も無い。

体調が良く無いようなので、ちょっと見て欲しい」

と相談を受けた24歳 サラ乗馬。

 

一年中 全身の毛がモコモコ状態、

年齢もあるかもしれませんが 筋肉も落ちてきており、

また蹄の状態もあまり良くありませんでした。

 

種々検査を行い、

最終的にはデキサメタゾン抑制試験で

クッシング病と診断しました。

(3月検査, postコルチゾール値:1.4μg/dl)

 

 

犬などで多く見られるクッシング症候群は

(獣医学生なら 必ず勉強するいわば王道の疾患ですが)

この疾患は馬でも見られます。

 

これは副腎からのコルチゾールの分泌が増えることによって起こりますが、

 

馬では ほぼ下垂体性のため、クッシング症候群ではなく、

クッシング病 Cushing Disease や

下垂体中葉機能不全 Pituitary Pars Intermedia Dysfunction: PPID

と呼びます。

 

炭水化物の多い食餌や身体的ストレスによって、

ホルモンバランスの不均衡が起こることが要因だそうです。

 

馬の場合の主な症状は多毛、

「多毛の症状だけで クッシング病を疑っても良い」

と書いてある資料もあるくらいです。

 

これは発育期の毛包が

極端に多くなることによって起こります。

 

長くボサボサ被毛で、

また巻き毛状になることもあるそうです。

 

その他の症状は

換毛異常、多飲多尿、体重減少、筋萎縮、腹部下垂、

多汗、蹄葉炎、易感染性、創傷治癒の遅延、繁殖障害など。

 

20歳以上の高齢馬に多く、性差はないとされています。

 

検査方法は、

・ACTH濃度測定

・デキサメタゾン抑制試験

・デキサメタゾン抑制・甲状腺刺激ホルモン複合試験

です。

 

治療や対処法など、続きは次回。

 

 

往診でたまに通る千葉県栗源(くりもと)、

ここはさつまいもの栽培が盛んで

毎年 “いも祭り”が開催されるほどです。

 

この時期のお昼ごはん、

たまに 焼き芋です。

 

いろいろな種類がありますが、

私のおすすめは、シルクスイート!

 

いも

 

S

 

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